イリシアの子宝治療は「代謝促進」
子宝治療を始めて20年近く経過します。
多くの方にご利用いただき、新たなご家族との出会いをお手伝いさせて頂けていることに日々喜びを感じています。
当院の子宝治療の最大の特徴は、食生活へのこだわりです。
鍼灸治療は身体の機能改善を行うための治療です。鍼灸師は車に例えるならば整備士のような仕事。
しかしながら現代の不妊は「食生活の変化に最大の要因がある」というのが一貫して揺るがない私どもの信念です。
何を食べるか。何を食べないようにするか。
どういう食べ方をするか。いつ食べるか。
25歳以降に急速に老化へと向かっていく腸内環境は、性ホルモンのという身体の指示書に対して代謝酵素を消費できなくさせていきます。
鍼灸で腸活を行う事はできますが、材料を補う事はできません。
車で例えるならば、オイル交換やガソリン補充については鍼灸師には行うことができない法律があります。
鍼灸師は専門学校や鍼灸大学で栄養学を殆ど学んでこないので、栄養指導ができる鍼灸師自体あまりいないようです。
オイル交換やガソリンの補充については、ドライバー個々に任せていることになります。
そんなことでは子宝治療を行う医療者として片手落ちだろうと思い、私は分子栄養学などを学びました。
妊活を行う鍼灸師の仕事の一つとして食や栄養に対するアプローチを本格的に始めました。
約20年間、不足しがちな栄養、妊活に相応しい食材、健康食品、サプリメントなどを数多くお試し頂き、既にそれなりの効果は確認しています。
ただ、このやり方を突き詰めていくと幾つかの問題点に当たってしまいます。
第一に、健康食品やサプリメントなどは高額である場合が多いということ。
鍼灸治療はもちろんですが、病院で高度医療などを併用されている方にとっては、体作りのための更なる出費となれば経済的に厳しいと思うのです。
第二の問題点は、食生活を変える事で多大なストレスが発生する場合があるということ。
好きなものばかり食べたり、夜遅くに食べたりする事は我慢して頂かなければなりませんが、それ以外にも豚や鶏のレバー、ハツ、砂肝だとか、魚の頭や皮などの栄養が妊活に良い事は昔から広く知られていることです。
でも、現代人にはグロテスクに感じるそうした食材を無理に食べようとすると、栄養価のメリット以上にストレスによるデメリットが大きい場合も多々あります。
魚をたくさん食べる人は妊娠率が高い事はアメリカなどの研究で明らかになっていますが、魚が苦手な人はオメガ3系のサプリなどを必要とするために魚が食べられなければ更に出費がかさむ。
摂ったほうが良い食材だとわかっていても、苦手な食べ物が多い人にとっては簡単な選択ではありません。
第三の問題点は、食にこだわろる時間がないということ。
来院される子宝希望の女性は多くがお仕事をされています。食事にこだわろうとしても中々時間的に難しいというのも事実です。
そこで2024年は、私自身で妊活食を開発する年にしようと精進しているところです。
私(村山巌)は34歳の時に脱サラで医療系専門学校に入学して、3年間そこで学び国家資格を取得しました。
34歳までは、レジャーや飲食の仕事をやっていましたが、入学直前はモンテローザという会社で今ではあまり見かけなくなってしまった居酒屋白木屋の店長をやっていました。
ですから飲食については元プロです。
調理の心得はありますし、食品衛生責任者も取得しているので衛生管理もバッチリです。
何よりも子供4人、家族6人分の食事を毎日作り続けてきました。
時々妊活に良さそうな料理をたくさん作って患者さんへのお土産にしていましたが、流石に毎回全ての人にそれをやるわけにはいきません。
そこで考えついたのは妊活スープです。
テーマとしては性ホルモン系の代謝酵素に必要な良質なアミノ酸と脂肪酸を効率よく細胞に届けて、細胞に溜まっている老廃物を排泄させるというもの。
「アミノ酸と脂肪酸の代謝促進」です。
材料には当院の近くで販売されている、ある希少な食材が含まれています。
本当に希少なのでホームページで公表しただけで品薄になる恐れがあり、企業秘密というわけでもないのですがレシピは一部非公開にします。
鶏ガラベースの薬膳スープと考えてくだされば大体合ってます。
水は吸収がよくて、細胞に浸透しやすいアルカリ天然水の軟水を使用しています。
その水を沸騰させて何種類かの動物性の素材を煮込みます。天日塩で栄養を絞り出し、多年熟成された酢を使用して骨を柔らかくします。
あとは、ネギと生姜麹で身体を温める材料を加え、同時に臭みをとります。
それに漢方薬にも使用される希少性のある某食材を加えると、栄養の運び屋として更に成分が細胞に届きやすくなります。
10時間ほど弱火で煮込んでいます。
食材の吟味と同様に、ここも重要なポイントです。
これだけだと、なんだかラーメンスープみたいですね。小麦の麺は血液が酸化しやすくラーメンはお勧めはしませんが。
この薬膳スープは2024年中は妊活患者さんに無料でお配りしています。
お飲み頂いても、煮物、炒めもの、カレーなどに混ぜてお使い頂くこともできます。
まだ年明けから配り始めたばかりですが、既に飲んだ翌日は基礎体温が上がったという報告を頂いています。
諸外国では鍼灸師は医師と同格か、施術に医師免許を必要とする国が多いのですが、その場合鍼灸治療は漢方薬がセットで処方されるのが一般的です。
機能改善だけでなくて、薬剤などの「材料」を必要とするのが世界基準なのです。
日本においては漢方薬は医師と薬剤師にのみ処方が許されています。
鍼灸師が薬を処方したら薬事法違反になります。
ですから、私ども鍼灸師はこのように栄養補助的に漢方薬剤などを提供させて頂くしか方法がありません。
腰痛など鍼灸の適応症においては、鍼灸単独で効果を発揮する症状もたくさんありますが、妊活に対しては鍼灸治療単独でその効果が充分かと問われれば、機能改善だけでは懐疑的だと言わざるを得ません。
現在当院においては、治療毎に薬膳スープを2リットル、凍らせた物をお持ち帰りいただいております。
2024年の年内については基礎体温上昇などに確固たる実績を得るため、妊活スープは施術を受けに来られた全ての妊活患者さんに無料で提供する予定でおります。